1972年の10月、東京にある上野動物園に初めてパンダがやってきてから、2023年でちょうど51年が経ちました。この長い間、私たちはパンダと共に生活してきました。
子供の頃、知人が上野動物園でパンダを見たとき、彼は「とても長い行列ができていた」と回想しています。1970年代には特に、動物園は非常ににぎわっていたようです。
上野動物園で人気を博すパンダたちの中でも、シャンシャンはかつて特に大きな注目を集めました。今や、シャンシャンは成熟した立派なパンダに成長しました。
さて、上野動物園にいるパンダ家族の構成はどのようになっているのでしょうか。シャンシャンの両親の名前を忘れてしまいましたが、どうだったでしょうか。
今回、この疑問を解消するために、上野動物園のパンダ家族について詳しく調査してみました!
シャンシャン、2023年2月21日に中国へ帰還
東京都と中国の野生動物保護団体が合意した結果、上野動物園で生まれたメスのパンダ「シャンシャン」は2023年2月中旬から3月初旬にかけて中国に返還されることになりました。
2017年6月12日に誕生し、今6歳のシャンシャンは、2023年2月21日に中国へ向けて出発します。日本で生まれ育った彼女の中国への移動は、寂しさを感じさせます。
上野動物園のパンダ家族紹介
〇リーリー(オス)- 父親
2005年8月16日、臥龍保護センターで生まれたリーリーは、現在18歳で体重は約135kg。彼は穏やかで落ち着いた性格で、時折見せるドジっぷりや活動的な面が魅力です。
〇シンシン(メス)- 母親
2005年7月3日生まれのシンシンもまた臥龍保護センターの出身で、18歳、体重約120kg。彼女は食事のためなら積極的に学習し、未知の音に敏感な面もありますが、その賢さと敏感さが特徴です。
〇シャンシャン(メス)
リーリーとシンシンの間に2017年6月12日に生まれたシャンシャンは、現在5歳。彼女はその可愛らしい外見で人々から愛され、美しいパンダとして知られています。日本生まれながらも、所有権は中国にあり、彼女の帰還が決定しました。
〇シャオシャオ(オス)
シャンシャンの弟であるシャオシャオは、2021年6月23日に生まれ、現在2歳。彼の幼少期の写真がありますが、今はもう少し成長しています。
〇レイレイ(メス)
同じく2021年6月23日に生まれたレイレイはシャンシャンの妹で、現在2歳。彼女は優しい表情が特徴です。
〇シンシンの子(名前未記載)
2012年7月5日に生まれたリーリーとシンシンの子は、残念ながら7月11日に亡くなっています。シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの兄弟姉妹よりも先に生まれましたが、すぐにこの世を去りました。
上野動物園のパンダ家族の物語
半世紀を超える歴史の中で、上野動物園のパンダたちは多くの人々に愛され続けています。野生では平均約20年の寿命を持つパンダですが、園内での生活は15年から25年程度とされています。
初代のパンダたちがこの世を去ってからも、彼らの魅力は今なお多くの人々に語り継がれています。特に昭和時代のゴールデンウィークには、彼らを一目見ようとする長蛇の列が話題になりました。
〇カンカン(オス):1970年11月に生まれ、1972年10月28日に上野動物園へとやってきました。1980年6月30日に亡くなった彼は、生き生きとしており、特にタイヤ遊びを楽しんでいたようです。
〇ランラン(メス):1968年11月生まれで、1972年10月28日にカンカンと共に来園しました。1979年9月4日にこの世を去った彼女は、「丸顔の美人」として親しまれていました。
上野動物園のパンダ一族の系譜〜1980年代以降
1980年代から上野動物園に来たホァンホァンとフェイフェイ、そしてその子どもたちの物語です。ホァンホァンは園のアイコンとして、訪れる人々にとって特別な存在です。
〇ホァンホァン(メス)【母パンダ】:1972年生まれ、1980年1月29日に来園し、1997年9月21日に死去しました。彼女は子どもを育てるたびに、その母性を深めていった堂々とした母パンダでした。
〇フェイフェイ(オス)【父パンダ】:1967年生まれ、1982年11月9日に来園し、1994年12月14日に亡くなりました。初夜から食欲旺盛で、落ち着いた風貌の持ち主でした。
〇チュチュ(オス)【子】:1985年6月27日に上野動物園で生まれ、わずか43時間で亡くなりました。日本で初めて生まれたパンダとして名を残しています。
〇トントン(メス)【子】:1986年6月1日生まれ、2000年7月8日に14歳1ヶ月で亡くなりました。木登りが得意で、時には飼育員の手を借りて降りることもありました。
〇ユウユウ(オス)【子】:1988年6月23日生まれ、2004年3月4日に15歳9ヶ月でこの世を去りました。彼は穏やかな性格で、1992年11月13日に親善目的で北京動物園へ移動しました。
上野動物園のパンダたちの長い歴史を知ることで、実際に彼らを見る際の感動が一層深まります。
1980年代、上野動物園にやって来た特別なパンダたち
上野動物園は、世界中からやって来たパンダたちで知られています。その中には、メキシコや北京から来た珍しいパンダもおり、家系図には彼らが二ヶ国語を理解しているなどの驚くべき事実が記されています。
シュアンシュアンは、1987年6月15日にメキシコのチャプルテペック動物園で生まれたメスのパンダです。彼女は2003年12月3日から2005年9月まで上野動物園に滞在し、2022年7月6日にこの世を去りました。来日初日から竹を力強く倒し、後ろ足だけで立って歩く姿で知られていました。
陵陵(リンリン)は、1985年9月5日に北京動物園で生まれたオスのパンダです。彼は1992年11月5日に上野動物園へ来園し、2008年4月30日に22歳7ヶ月で亡くなるまでここで生活しました。リンゴなどの食べ物を前足で器用に扱いながら食べる姿で愛され、メキシコへの長い旅を3度経験しました。
上野動物園のパンダ施設について
1. 上野動物園のパンダ舎の入口には、可愛らしいパンダのタイル装飾があります。訪問者は、パンダに関する様々な情報が書かれたパネルを見ながら楽しく学ぶことができます。
2. 屋外の放飼場には、ジャイアントパンダサポート基金の支援で設置された木製の遊具があり、訪問者はパンダたちの愛らしい姿を観察できます。
3. パンダの居住スペースは、木製のベッド、プール、床暖房が完備された、自然光が差し込む温かい環境です。ここではパンダたちが快適に過ごしています。
その他に、飼育員がパンダの食事を準備するキッチンや、竹を保管する専用の倉庫があります。竹は週に2度運び込まれ、常に5度で保管されています。
2階のモニタールームでは、飼育員が屋外・屋内を問わずパンダを観察できるように、複数のモニターが設置されています。
パンダの秘密の森 – 自然の不思議に触れる
上野動物園に新設された「パンダの秘密の森」エリアは、子どもから大人まで、パンダの魅力を深く知ることができる学習の場です。このエリアでは、パンダにまつわるさまざまな事実を新たな視点で発見し、驚きを感じることでしょう。
訪れる人々はまず、パンダが残す「生活の痕跡」に出会います。パンダのふんのレプリカを含む展示を通じて、パンダの日常生活や、食事、遊び、人間との共通点について学ぶことができます。
また、木に残された爪痕など、パンダの意外な活動性を示す展示もあります。これにより、パンダが思われている以上に活発であることや、熊や猫と同様の行動をすることを理解できます。
のんびりしていると思われがちなパンダですが、このエリアを訪れることで、パンダの新たな一面を知ることができます。上野動物園では、ただ見るだけでなく、パンダの生態について深く学べるのが特長です。
さらに、パンダと共生するレッサーパンダや大型鳥類など、他の動物たちにも焦点を当てています。これらの生物の共生の様子は、自然界の驚異を感じさせます。
アイドルパンダ、シャンシャンのお別れの時間
上野動物園の人気者、シャンシャンが間もなく中国に帰国します。シャンシャンの検疫は2023年1月21日から始まり、その期間は主に屋内での展示となります。検疫開始後の公開は、抽選での参加となります。
シャンシャンを直接見られる機会は少なくなりますが、中国での新しい生活もメディアを通じてフォローすることができます。上野動物園に残る家系図に名を刻むシャンシャンは、中国でも変わらぬ人気を誇ることでしょう。
まとめ
シャンシャンの帰国日は2023年2月21日に設定されています。上野動物園でのパンダ展示は50年の歴史があり、パンダの平均寿命は約20年です。
上野動物園で初めて迎えたパンダはカンカンとランランでした。シャンシャンの公開が抽選制になることや、上野動物園でパンダに会えるのは今だけかもしれません。
しかし、これからもパンダとの新たな出会いが期待されます。