逆チキータの完全マニュアル:基本技術と安定化の秘訣、練習方法

卓球の技術

「チキータ」という卓球技術が数年前から流行しており、今では基本技術として広く認知されています。では、「逆チキータ」はどうでしょうか?

特に女子選手に人気のある逆チキータは、アマチュア選手の間ではまだそれほど普及していない技術です。この記事では、逆チキータのやり方や安定させるためのコツ、練習方法、実践での活用法などを詳細に説明します。

新しい卓球の技術を学びたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

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逆チキータとは何か

逆チキータは、チキータと同じく卓球の技術の一つです。チキータではバックハンドでボールの左側を擦り、横回転を加えて相手のバックハンド側にボールを送ります。

一方で、逆チキータではバックハンドでボールの右側を擦り、反対の横回転を加えて相手のフォアハンド側にボールを送る「積極的な連携技術」です。

通常のチキータの構えから、ボールに触れる瞬間にラケットを振る方向を変えることで、相手を思い通りにプレイしにくくさせられます。女子選手の加藤美優選手もこの技術を頻繁に使用し、「ミユータ」とも呼ばれています。

チキータと同様のスピードはないものの、逆チキータは相手を予期しない展開に持ち込むことができ、非常に重要な技術です。

 

逆チキータの基本テクニック

まずは、逆チキータの基本的なやり方を見てみましょう。

・ボールが跳ねる位置に合わせて右足を前に出します。
・チキータと同じように、肘を前方に押し出し、高い位置で構えます。
・ボールと接触する際には、ラケットヘッドを下向きにし、ボールの右側を捉えて斜め右上にスライドさせます。

これらが、逆チキータを行う基本的な方法です。

 

逆チキータを安定させる5つのポイント

逆チキータの基本的なやり方をマスターしたら、その安定性を高めるためのポイントを見ていきましょう。

1.ボールには右腰の前で触れる

最初のポイントとして、ボールには右腰の前で接触するようにします。この位置にすることで、ボールの右側を捉えやすくなり、逆横回転を上手くにかけた逆チキータができるようになります。

右腰の前で正確に接触できない場合、ボールの捉え方が難しくなり、逆横回転が不十分になったり、ボールを押し過ぎる可能性があるので注意しましょう。

2.肘を高くして手首をひねる

次のポイントは、逆チキータを行う際に肘を高くし、手首をひねることです。この姿勢で構えることで、チキータと同様のスタンスになり、相手の意図をズラすことができます。

この姿勢がないと、ただの流しツッツキのようになりがちで、肘が高くないと逆横回転をかけるのが難しくなります。質の高い逆チキータを行うためには、肘を高くし手首をひねることが重要です。

3.ボールの右側を擦る

3つ目のポイントは、ボールの右側を擦るようにします。前の2つのポイントを意識しつつ、ボールの右側を擦るイメージを持つことも重要です。

ボールの右側を擦るイメージを持つかどうかで、逆チキータの感覚が大きく変わります。他のポイントを意識しつつ、ボールの右側を擦ることを忘れないようにしましょう。

4.最高点の後で合わせる

逆チキータの4つ目のポイントは、ボールの最高点を過ぎた後に合わせることです。最高点を超えた後に合わせることで、相手は通常のチキータと逆チキータのどちらを使ってくるか判断しにくくなります。また、余裕を持って対応することができます。

早く合わせると、焦ってアウトやオーバーが増えるので、適切なタイミングで合わせることが重要です。

5.ラケットの先端でボールを捉える

5つ目のポイントは、ボールをラケットの先端で捉えることです。先端でボールを捉えることで、安定したフィット感と鋭いボールが展開できるようになります。

ラケットの中心で捉えてもよいですが、先端で捉えるとよりスピードのあるボールが実現できるので、このイメージを持つことが大切です。

 

逆チキータの練習法

逆チキータのコツを把握したら、次は上手な練習方法を見ていきましょう。

多球練習

ミドルコースへの下回転球の練習

最初に、ミドルコースへの短い下回転球を出してもらい、逆チキータの練習を行います。ここでは、ボールのバウンドする位置に合わせて右足を出すことが重要です。

この位置からやることで、逆チキータをより上手に行うことができます。各動作をスムーズに行えるように練習しましょう。

ミドルとフォア側へのランダムな下回転球の練習

ミドルでの練習に慣れたら、ミドルとフォア側へランダムに短い下回転球を出してもらい、練習を進めます。

ランダムなコースでの練習は、実践での逆チキータのテクニックを高めるのに役立ちます。

実践に近い練習

ミドルへの下回転サーブでの練習

多球練習で逆チキータが安定してきたら、実践に近い練習に移ります。ミドルに下回転サーブを出してもらい、それに対して逆チキータで応じます。

初めはサーブとレシーブのみに集中し、安定してきたらそのまま続ける練習を行います。この際、右足を出す動作に注意し、戻る際もしっかりと意識してください。

サブヘッドライン:ミドルやバックへのロングサーブでの対応練習

ミドルに下回転サーブ、またはバックにロングサーブを出してもらって練習します。実践では、短いサーブだけではなくロングサーブにも対応できるようにすることが重要です。

ロングサーブに対しても、しっかりと逆チキータで応じることができれば、実践での応用が可能になります。

 

逆チキータでのオーバーやネットを減らすコツ

逆チキータでオーバーやネットを減らすためには、特に右足の位置に注意が必要です。右足の位置が適切でないと、手だけでラケットを振りがちで、それがオーバーやネットの原因になります。

右足を前に出す時は、単に前に出すだけでなく、ボールがバウンドする位置に合わせるように出すことが大切です。このようにすることで、以前に説明した「右腰の前で接触する」技術がしやすくなり、逆チキータの安定性が向上します。

 

逆チキータを実践の中で活用する方法

逆チキータを上手く使う方法をいくつか紹介します。これらの方法を使いこなして、卓球の実践で優位に立ちましょう。

レシーブからの逆チキータ

一つ目の方法は、レシーブからの逆チキータです。相手の短いサーブに対して、レシーブで逆チキータを行い、積極的に展開する方法です。

しかし、逆チキータを連続で使うと相手に読まれやすくなるため、大事な場面での使用が大切です。また、レシーブで逆チキータを使う際は、バック側へのロングサーブにも注意しましょう。

ストップ後の逆チキータ

二つ目の方法は、難しいサーブに対して一度ストップし、その後に逆チキータを行う方法です。相手がストップを予想しているときに、逆チキータを使うとよいでしょう。

相手がツッツキを使ってくる場合は、ドライブで対応すると良いでしょう。

 

逆チキータへの対策

逆チキータに対して上手な対処法を紹介しました。

逆チキータを使われた時は、ツッツキで対応するのではなく、ドライブで対応することが重要です。ツッツキを使うと相手のペースにはまってしまう可能性があります。

ドライブで対応する際は、特に相手のバック側に展開することが大切です。無計画に逆チキータを返すと、フォア側への返球が多くなり、相手に有利な状況を作り出してしまう可能性があるため、注意が必要です。

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