「迎える」と「向かえる」の違いは?誕生日を迎える日に向かえにいくは正しい?意味の違いを徹底解説!

言葉の意味

「迎える」という言葉は、「迎える」と「向かえる」という二つの漢字に分けられます。一瞬、どちらの漢字を使用するのか迷ってしまうこともあるでしょう。

実は、私も以前はこれらの違いを理解しておらず、間違った使い方をしてしまうことがありました。しかし、最近の調査により、「迎える」と「向かえる」の意味が大きく異なることが明らかになりました。間違えると全く異なる意味になってしまうため、注意が必要です。

今回の記事では、これらの単語の違いと正しい使い方について詳しく説明します。

例えば、「お客様を迎える」、「とうとう、大切な日を迎えた」、「相手を迎え撃つ」、「9回の終盤を迎える」、これらの文中で「迎える」はどのような意味でしょうか?また、「その日、その時間なら向かいます」とはどういう意味でしょうか?記事の後半で答えを明かします。

 

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「迎える」と「向かえる」の各々の意味について

まず、「迎える」の定義について説明します。

「迎える」には複数の意味があり、主に何かや誰かが自分の方へと近づいてくることを受け入れる、というニュアンスが共通しています。「迎える」の「迎」という文字は、様々な文脈で使用されますが、基本的には自分の方向へと進んでくる何かを意味します。

次に、「向かえる」についてですが、この言葉は実は正式な辞書に記載されていません。それは、「向かえる」が「向かう」の可能形であり、「向かうことができる」という意味で使われるからです。

したがって、「お客様を向かえる」という表現を使用すると、「お客様に向かうことができる」という意味になってしまい、意図した表現と異なることがあります。

冒頭のクイズの正解は、「お客様を迎える」、「とうとう、大切な日を迎えた」、「相手を迎え打つ」、「9回の終盤を迎える」は「迎える」を使用します。「その日、その時間なら向かいます」は「向かう」の適切な使用例です。

 

「迎える」と「向かう」の視点の違い

「迎える」と「向かう」、または「迎」と「向」について言えば、これらは同一の事象を異なる視点から捉えています。

具体的に、「向かう」は目的地へ向かっている当事者の視点から表現され、「迎える」はその目的地で待機している側の視点を反映します。

例として、「敵を迎え撃つ」という場合、敵の接近を待ち構え、攻撃のタイミングを見計らう意味合いがあります。対照的に、「敵を向かえ撃つ」とは一般的でない表現ですが、用いられた場合は、「敵の位置に進みながら攻撃を仕掛ける」と理解されるでしょう。

また、「明日を迎える」は「明日が来るのを待つ」、または「新たな日の始まりを受け入れる」という意味です。これに対し、「明日に向かえる」は、例えば「絶望から抜け出し、明日への希望を見いだす」というニュアンスになります。

まとめると、「迎える」と「向かえる」には、視点や方向性に基づく明確な違いが存在します。何かが自分に近づく場合は「迎える」、自分が特定の方向へ進む能力がある場合は「向かえる」と解釈します。この区分は、「迎」が「来る」、「向」が「行く」の意味をそれぞれ持つことからも理解できます。

 

「迎えに行く」の意味は?

「迎えに行く」というフレーズには、「行く」という動詞が含まれているため、自身が特定の場所や方向へ移動する意味を暗示しています。この理由から、「向かう」の方が適切なのではないかとの疑問が生じがちです。

しかし、実際には「迎えに行く」は「向かう」ではなく、「迎える」の行為を指します。ここでの「迎」は、相手を受け入れる、あるいは迎えに行くという意味合いを持ちます。

例えば、海外から帰国した友人が空港に着くものの、帰宅手段がない場合を考えます。あなたが車で空港まで友人を迎えに行き、自宅まで送る決意をします。この際、「迎えに行くね!」と友人に伝えるわけです。ここで、あなたは確かに空港へ向かいますが、「迎えに行く」という表現は、空港での友人の迎えを意味します。

したがって、「迎えに行く」は「行く」という動詞が含まれているにもかかわらず、「迎えに行く」という表現が最も適切とされます。

 

「迎える」と「向かえる」の実用的な使い方について

ここからは、「迎える」と「向かえる」の具体的な使い方について解説します。

「迎える」の活用例

  •  今日、宿泊する予定の常連客を迎える。(客が到着する)
  • ついに待ち望んでいた映画の公開日を迎える。(公開日が訪れる)
  • 来週、私はついに定年退職を迎える。(定年退職の日が訪れる)
  • 彼は一晩中眠れず、結局朝を迎えた。(朝が訪れた)

「向かえる」の活用例

  • 14時頃、指定の集合場所に向かえる予定です。(集合場所に進むことが可能)
  • チームが一丸となり、より良い方向に向かえるよう努力する。(良い方向に進むことが可能にする)
  • 集中すれば、12時間もパソコン作業に向かえる。(パソコン作業を続けることができる)
  • 約束の時間まであと1時間しかないが、間に合わせるルートはあるか。(迎えるルートを探す)
  • これだけの努力をすれば、どんな障害にも立ち向かえる。(障害に立ち向かうことができる)

 

総括

「迎える」と「向かえる」の違いと正しい使い方についてご説明しました。「向かえる」は、本来の言葉として辞書には存在しないものの、「向かうことが可能」という意味で用いられることがあります。

一方で、「迎える」は何かや誰かが自分の方へと接近してくるのを受け入れる際に使用します。これらの言葉の誤用は意味の誤解を招くので注意が必要です。私自身も過去に誤って使った経験があるため、正確な使い分けの重要性を感じています。

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